氷砂糖とアールグレイ

落書きとか小説もどきとかその日語りでもそもそもそ。

ロストメモリー

後悔も反省もしていない。今回はグローリアではなく海底の古城。記憶が80分しかもたなくなって大和君と会う前に巻き戻ったシガレットの話。

※注意※

・オリキャラ物語

・とある小説の影響((

・Ifの話です。

OKならどうぞ。

 「…シガレット、起きてよ。」

しぃんと静まり返った部屋でスレルーグは呟いた。しかしそれは虚しく消えていった。

視線を落としベッドに横たわり小さな呼吸を繰り返す双子の兄弟―シガレットを見つめる。

こうなったのは自分のせいだ。

足を滑らせた自分をかばって崖から落ち頭を打った。もし、このまま目を覚まさなかったら―

(…駄目だ。ネガティブになるな、スレルーグ)

その時。

「…ぅ…」

小さな呻き声。はっとし見ればぼんやりと視線をさまよわせているシガレット。

「…シガレット!」

「……ぅ?」

ゆっくりと焦点がスレルーグに定まる。ぱちぱちと瞬きを繰り返し、

「……スレルーグ?」

「よかった、よかった…っ」

情けなく視界がぼやける。ちくしょう。

「…うち、どうしたんだっけ…?」

「崖から落ちて頭打ったんだよ、バカレット」

「な、バカってなんだよ!」

ふう、と一息つき、最後まで心配していた男のことを思い出した。

「シガレット、落ち着いたら大和さんのとこ行ってきなよ。心配してた」

ぴくり、と耳を動かし目を瞬かせたシガレットは口を開いた。

 

 

 

「大和さんって、誰?」

 

 

 

    to be Continued…?

 

博士の愛した数式」に影響されました((

解説すると、頭打った時の影響で記憶が大和君と会う前に巻き戻ってます。80分たっても会うまでの記憶は残りますがそれ以降は消えてしまいます。

つまりこのシガレットは大和君のことが覚えられません。80分たったらもう知らない人。

需要があったら続き書いてみたい。シガレット死ネタになるがな←