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氷砂糖とアールグレイ

落書きとか小説もどきとかその日語りでもそもそもそ。

まだ、どうか、もうすこし。

小説もどき ポケ擬

※奇病シリーズ※

ラナンキュラスは体が指先から結晶化してゆく病気です。進行すると感情の起伏が激しくなります。愛する者の皮膚が薬になります。 http://shindanmaker.com/339665

まだ生きてジャークさんと一緒に居たいラナンキュラス

 最近、島でおかしな病気が流行っているらしい。

弟のような存在であるアレスが言っていた。姿を見せなくなったジンもそれに感染したということも言っていた。

なんでも、人によって症状は違い、進行するととんでもないことになるらしい。ジンの場合、左目から蔦が伸び、記憶が消えていっているらしい。すでに、自分のことも忘れてしまった、と泣きそうな顔で言っていた。

特効薬も人により違い、珍しい物だったりするらしい。

「…そりゃ、医者もさじ投げるわよね」

苦笑し、ラナンキュラスは自分の指を見た。彼の指先は半透明に結晶化していた。

「…今後も結晶化は進み、最終的に身体全体を包み込む、ね…。つまり死ぬってことじゃない。ハッキリいってちょうだいよ」

死ぬ、ということは昔から覚悟していたことで恐怖はない。昔なら。

でも、今は。

「…ジャークに言ったら、なんて言うかしら」

おそらく、なんとしてでも治そうと必死になるだろう。それを想像して笑った。そして、残して死んでいってしまうだろう未来を想像して項垂れた。

「…いやよ、死にたくない…!まだ一緒に居たい…!」

視界がぼやけ、大粒の涙が伝う。こんなに自分は涙もろかっただろうか、と頭の冷静な部分が思った。

「やだ、やだ…!死にたくない、嫌だぁ…っ!」

 

まだ、どうか、もうすこし。

(罪ばっかり犯してきたアタシの愚かな願い)

 

 

ジンの話からうっすらと繋がってる話。

ジンは全部忘れてしまってます。そんなジンにアレス君はいつも傍にいてくれてます。