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氷砂糖とアールグレイ

落書きとか小説もどきとかその日語りでもそもそもそ。

彼を縛る呪縛

まだ翠陽だったころのスコーンとアイツの話

 

 

「…あー…あのやろ…」

がしがしと綺麗な翡翠の髪を掻き毟りながら翠陽は聖域を歩いていた。彼を悩ませているのは、きょうだいのような存在のグラードンカイオーガだった。

「あっちに影響残しやがって…右ストレートじゃ足りねえぞ…」

そんなことをいいながらも、頬を腫らして泣きながらごめんなさいと繰り返す二人を許してしまったのだから甘ぇな、と呟いた。とりあえず明日から翠陽と緋月、蒼星には始末書との逢瀬が待っている。とんだとばっちりだと翠陽は苦笑した。

「…あれ?」

そのとき、ぼそぼそと小さな話声が聞こえた。それは普段あまり話さないダークライのもので。

「ハルト…と、誰だ…?」

そっと近付いて話にはいろうか、と考えていた。しかし、

「…ハルト、おまえ…!?」

そこにいたハルトは翠陽の知っているハルトではなかった。どす黒い闇を身に纏い、光を失った目は虚空を見ている。

「…あぁ、翠陽か」

「お前…っ!何してんだよ!?まさか…!」

「その、まさかだよ」

にぃっと笑ったハルトに、翠陽は純粋な恐怖を覚えた。早くここから逃げなければ。そして、シャルに―。

「翠陽」

すっと目の前にハルトが現れた。

「私は堕天する。こいつとともに」

こいつ、と指したのは最近創られたばかりの反転世界を司る少年。

「おまえ…っ」

「ほんとは、誰にもしられずに堕天するはずだったのになぁ、翠陽?」

闇が、ずるずるとこちらへ近づいてくる。

「だから、翠陽、黙っていろ、このことは。今からするのは、約束だ」

そう言った瞬間、闇は翠陽の中へと入って行った。

「―!」

強烈な痛みに耐えかね、翠陽の意識は途切れた。

 

「目が覚めたらお前の姿は醜くなっているだろうなぁ、翠陽。誰にも話すなよ?話したら、お前のきょうだいも、ここも、恋人も、みんなぶっ殺すからなぁ、翠陽」

その声が、翠陽を縛りつけていた。

彼を縛る呪縛

(次の日、彼と二人はいなくなった。)

 

 

スコーンの見たアレについて。スコーンは最初から色違いじゃないのよって((

呪縛とかはスコーンまとめのときにでも。