氷砂糖とアールグレイ

落書きとか小説もどきとかその日語りでもそもそもそ。

はじめましての後は、

蒼星がクオちゃん宅サファイロスさんとお友達になりたいそうです。

 

 

ずっと、気になってた。

 

「…友達のなり方?」

「そうなのだよ、どうすればいいのだよ、すぅ」

主の不在で荒廃してしまった天空の塔に戻った主、翠陽は手始めに大掃除を始めた。そんな矢先にいつものようにシャボン玉に乗ってやってきた蒼星の問いにはたきをとめた。

「なり方って、なんで急に…」

じっとこちらを見つめ返答を待っていた蒼星は翠陽の問いにぱちぱちと目を瞬かせた。

「急に?」

「だってお前、聖域の奴ら以外とあまり仲良くしようとしないじゃねえか。お前からあっちの奴らの話聞いたことねえし。何かあんのか?」

蒼星の頭に浮かんだのは、あの大雨の日にこと。一人で泣いている彼の姿は蒼星の脳裏に焼けついたように離れなかった。

「…一人ぼっちは寂しいのだよ。一人で泣くのは、つらいのだよ」

「……」

翠陽は蒼星が友達になりたがっている人のことがわからなかったが、蒼星がこんなにも何かに一生懸命になったのは少しうれしいと思った。薄く微笑み、蒼星の頭を撫でた。

「よし、教えてやる蒼星。友達のなり方」

「…!ありがとなのだよすぅ!」

 

 

あくる日、蒼星は珍しくシャボン玉に乗らず、きょろきょろと何かを探していた。しかし、探し求めるものは見当たらなかった。

と、海の方にぼんやりとした人影を見つけた。近づいてみればそれは探していた人で。

「はじめまして、なのだよ」

彼はひどく驚いた顔でこちらを見た。

 

はじめましての後は、

(我と、お友達になってください)

 

なんていう駄文。ひいいいいいクオちゃんに土下座ぁぁぁぁぁ