氷砂糖とアールグレイ

落書きとか小説もどきとかその日語りでもそもそもそ。

蒼の変化と被害者二名

蒼星を見守る?緋月と翠陽。

 

 

「…すいひ、そうせ怖い…」

「…ああ」

二人の話題の蒼星とは、いつもつんと取り澄ましていて特定の人としか関わらない、コミュ障手前の変人…のはずだった。

二人の視線の先にいる蒼星はシャボンに座りいつものようにふよふよと浮いているのだが。

「…ふふふ、」

一人くすくすと笑っているのである。彼を知る者が見ればあれが誰か疑問に思うくらいだ。

「…おい蒼星、なんかあったのか?」

「すぅ、」

くるりとこちらを向いた蒼星はにっこりと笑って、

「ひみつ!なのだよ!」

「…」

さすがの翠陽ももうお手上げである。

 

「…友達になれたのか?」

「多分なのだよ!」

「へぇ…、そいつなんていうの?」

「…あ」

 

「…そうせやっぱり怖いよ…」

「…いいから氷溶かせ」

 

蒼の変化と被害者二名

(まあ友達が増えるのはいいことだ)

 

冷凍ビームの餌食になった翠陽と緋月