氷砂糖とアールグレイ

落書きとか小説もどきとかその日語りでもそもそもそ。

もっともっと知りたいの。

夢現がこん宅ミトンさんに興味を持ち始めたようです。

 

 

(…びっくりした)

空間の狭間で夢現はぱちぱちと瞬きを繰り返していた。理由は先程狭間に落ちてきたヒトである。

見たことのないヒト。つまりは外のヒトであって。

しばらくは距離をとって様子を窺っていたがうつ伏せのままぴくりとも動かない。まさか、と思い近づいて呼吸を確かめれば息はしていたので大丈夫であろう。

「…よ、っと」

うつ伏せのままでは呼吸もしづらいだろうと思い仰向けにさせる。意識を失っているからか大した抵抗もなくごろんと仰向けになった。

「…わ、ぁ」

綺麗だ、と夢現は思った。知り合いの神達にも綺麗な顔立ちの者はたくさんいる。しかし、このヒトの綺麗はそんな簡単な綺麗ではなくて。

そっと、夢現はそのヒトの頭を撫でた。心地いい感覚に目を細める。

「…ねぇ、起きて」

呟きに答えるかのように、そのヒトの瞼が震えた。

 

もっともっと知りたいの。

(目を覚ましたヒトは、とってもきれいだった。)

(…やっぱりこわくて、すみっこににげちゃったけど。)

 

 

やっぱりビビリな夢現