望んで生まれてきたわけじゃない
☆ミュウツーのはなし
『―だ、…を追加』
『……を確認。…、……―』
緑色の視界の中、白衣のニンゲン達はそんなことを話していた。なんのことだか、さっぱりだった。
潰す、引き裂く、食いちぎる。
赤、赤、赤。
これは、何だろう。たしか同じハコのなかにいた―。
「……うえ゛……っ!?」
理解したとたん喉の奥から苦い物がこみ上げる。白衣のニンゲン達は手を叩いて何かを言っている。
なんでよろこんでんだよ、わかんない、理解できない、うるさい、気持ち悪い、苦しい、
息ができない
神が創ったものの子供のせいで簡単に死ねない。別に、神が憎いわけじゃない。ニンゲンも、憎くない。
憎いのは生まれてきた自分自身。
望んで生まれてきたわけじゃない
(だから誰か殺してくれよ)
名無しの自宅ミュウツー。死にたがり野郎。でも寂しがりの甘えん坊。
研究所の跡に一人で蹲ってます。
CPとかお友達とか募集してますー…!