ただの惚気です
龍牙と刹那が飲みにいったようです。
…どうしてこうなった。
今刹那の隣でうーうー唸っているのが古い友人である龍牙である。何故こうなったのかというと久しぶりに会い、飲みにいこう、となり昔話を肴に飲んでいたのだが。
「…こいつ、こんなに弱かったっけ」
多少呆れながらも軽く龍牙の身体を揺すった。うぅ、と小さく唸った。酔いが回り虚ろな顔を上げ、じっと刹那の顔をみつめるといきなり肩をつかみ揺らしてきた。
「う、おあ!?り、龍牙っ!?」
「お、れだってなぁ!なやみだって、あるんだよぉ!」
がくがくと揺さぶられ何か苦いものが喉の奥からせり上げうえ、と刹那は口を押さえた。いつのまにか目の前の龍牙はぼろぼろと涙を流していた。
「なのに、あの、あのいぬはぁ!むぼーびにしやがって!おれだってよくじょうすんだぞこらぁっ!」
ようやく解放された刹那ははあ、と息を吐いた。
「…つまりなんだよ、お前はその犬が好きで好きでたまんねぇってこと?」
「うっせぇきけばわかんだろぉ!」
わかんねえよ、と心の中で叫んだ。わぁわぁと叫んでいた龍牙はいつのまにやら夢の国へ旅立ったようで静かになっていた。
「…今度はオレの話もきけよ」
ただの惚気です
(本当にありがとうございます)
この二人は恋人さん溺愛してます。刹那は真顔でジュゼアンちゃんがいかにかわいいかを語ってくるよ!怖いね!←