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氷砂糖とアールグレイ

落書きとか小説もどきとかその日語りでもそもそもそ。

大きな世界の小さな結末

SIRENパロ。宮田ポジのコウと牧野ポジの比呂也君。

 

 

 

「…ひろ?」

瓦礫に埋もれかけた交差点にふらふらとたどりついた求導師、柳生谷比呂也は暗闇の向こうから聞こえた声の方へ顔を向けた。そこから現れたのは懐中電灯を手にした赤い髪で白衣を纏った青年、コウだった。

「偶然が続くね。やっぱり…『双子』って、ことかな」

「…っ私は、ただの道化で…」

『双子』という単語に言いわけめいたことを話しだす。コウはそんな比呂也を見、白衣のポケットを弄った。

「…オレは、この舞台から退場することにするよ」

ポケットから取り出したものを頭に寄せる。それを見た比呂也は大きく目を見開いた。

「…化け物役は、ごめんだから」

コウが自らの頭に寄せたのは、リボルバー式の拳銃だった。引き金にかけた人差し指にじょじょに力がこもっていく。比呂也がそれを止めようと一歩踏み出した。

「さよなら、―兄さん」

するりと、コウの左手から持っていた懐中電灯が落ちた。

かしゃん、と落ちた直後、銃声が鳴り響いた。

 

 

 

「あーあ、また駄目だったか」

瓦礫の山に腰かけた青年、ヘルロンドが残念そうな声をあげた。彼の背には猟銃が2丁、それを纏めたベルトには手榴弾、傍には一振りの刀と土偶のようなものが置かれている。

「どこのループ行ってもあの二人がなぁ…」

『もうさ、おにいさんが介入すれば…?』

ヘルロンドの後ろから声がした。曇ったガラスには一人の少年の姿が映し出されていた。

『おにいさんが介入すれば、多分ループは終わるよ?』

「それはしないよ」

微笑みを浮かべながら返した答えに少年、ハクアは首を傾げた。

『どうして?』

「俺が決めたルールに反するからね。俺は自分達で乗り越えるのが見たいんだ。もしこの二人もこの交差点での出来事を乗り越えたんだったら、その時は俺の出番さ」

『…ふーん』

おにいさんらしいね、とハクアは笑った。それに微笑み返すとヘルロンドは立ちあがった。

「さ!次の所へ行こうか!」

『そうだね、ミーはずっとおにいさんについていくよ』

一つの影は陽炎のように揺らいで消えた。

大きな世界の小さな結末

(幾つもの絶望のループから希望を見つけるまで一人とひとりの世界巡りは続く)

 

 

須田君ポジはヘルロンドさん、美耶子様ポジはハクアでお送りしました。

設定としてはヘルロンドさんとハクアはループの存在に気づいてて、幾つもの世界を巡ってるって感じです。ひぐらしの梨花ちゃんと羽入ちゃんをイメージして頂ければ。

世界によって出来事は様々で、堕辰子が完全復活して八尾さんポジの雪奈の思惑通りになる世界もあれば、皆異界に取り込まれる世界もあったり。

この話の世界は双子以外生存でいい感じだったけど双子がこうなりましたって感じの世界です。

またSIRENパロ書きたい←