氷砂糖とアールグレイ

落書きとか小説もどきとかその日語りでもそもそもそ。

鷹の知らぬ間に事は進んでいく

こんの話とリンク…してたり?龍牙の話

 

 

「ちっくしょー、こねぇのかな」

太い木の枝に腰かけた大きな翼を背に持つ男、龍牙は足を揺らしながら呟いた。

彼はとある人を待っているのだが、来ず時間を持て余しているのである。

「くそー、来たらぐっしゃぐしゃに撫でまわしてやる。やめろっつっても止めねえし」

犬のような(実際犬だが)彼を思い浮かべくっくっと笑った。表現はどうあれ龍牙は彼を愛している。

今までふらふらとしていた龍牙の世界は彼に出会い変わった。幼馴染である刹那は「やっとか」と言いつつ祝福してくれた。龍牙程ではないが暗かった刹那の世界も今は刹那の奥さんとなった女性と出会い変わった。

おそらく彼は、どれだけ龍牙が彼に惚れこんでいるか、知らないだろう。

「早くこいよー」

風が吹いて龍牙の髪を揺らした。

 

鷹の知らぬ間に事は進んでいく

(あいつがあんな目にあってるなんて、知らなかったんだ)

 

多分辻丸君調教中の龍牙。

このあと辻丸君探しまわって助けにいく…ハズ←