終わりなんて、
くーちゃんの話とリンク…してるのかな
地獄に墜ちたスレルーグ
「う…んん…?」
鼻につく嫌なにおいでスレルーグは目を覚ました。何故だろう、自分は死んだはずなのに。主であった男が情けでもかけたのだろうか。ならばこの鼻につくにおいは何だろう。
「…何処、ここ?」
起き上がる。体が軽い。あたりは目を塞ぎたくなるような光景が広がっている。生き返ったならば家族はどこにいるのだろう。
「…シグ?ルーナ?エル?ロード?」
返事はない。不気味にスレルーグの声だけが響いた。
「…やっぱ、ウチ…死んだの?」
いやに体が軽いのも死んだのなら理解できる。
「じゃ、ここ、天国…なワケないか」
天国はきっと光があふれる楽園のはずだ。きっとそうだ。
「…地獄?」
こてんと首をかしげたが誰も答えるものはいない。だがここは地獄で正解だろう。
しばらく考えこんでいたがスレルーグは歩きだした。
「考えててもしかたないし…ま、住めば都いうし」
終わりなんて、
(ないよ、きっと)
地獄をうろつく不審者です