氷砂糖とアールグレイ

落書きとか小説もどきとかその日語りでもそもそもそ。

自己再生系男子はもう一度

恐れ多くもまたリンクさせていただくの…!

 

 

 

「…」

何故自分はまたここにいるのだろう。

ざくざくと落ち葉を踏んで考える。本当に何故だろう。

「…あ、」

ころん、と転がったのは毬栗。ひょいとつまみ少し考える。

「…俺は栗を拾いに来た、決してあいつが気になるとかそんなじゃねーかんな」

毬から栗の実を取り出してカバンに詰め込む。それを暫くステラは黙々と繰り返していた。

 

「…どうすっかこれ」

ステラの前にははちきれんばかりに膨れたカバン。中身は大量の栗の実である。

「…栗ご飯だろ、普通に食うだろ、モンブランだろ…」

思いつくかぎり栗を使った料理を思い浮かべるがこの大量の栗が一気に消費できるとは思わなかった。これはジンに「お前、馬鹿だろ」と言われても何も言い返せない。むしろその通りである。

「…おすそ分けするか?でも誰に?」

栗の実とにらめっこするかの様に睨みつけていたがそんなことをしても栗の実が減るわけもない。ステラははあ、とため息をつきカバンを持った。

「…かえろ」

踵を返したその時、

「いたっ、」

腕に何かがぶつかり落ちる。幸い血は出ていないようだった。

「…毬?」

目の前には見覚えのある洞穴があった。

 

自己再生系男子はもう一度

(やっぱり人?)

 

給食で出た栗ご飯は美味しかったです。モンブランうめえ