本能のともだち
シュリーヴンに初めてのお友達ができた見たいです
編集部から出て署に帰って一時間、ファイルンはシュリーヴンの様子を不思議に思っていた。何だかぽやぽやしている。どうしたのだろう、ファイルンは心配になってきた。
「…シュリーヴン?どうかしたんですか?」
「…ファイ」
ぼんやりした瞳が向けられる。それは熱にうかされたように蕩けていて。
「…友達、だって」
「え?」
唐突に出てきた言葉。それの意味を飲み込むには少し時間が必要だった。
「狛、狛がな!友達になろうって!俺と、友達になろうって」
狛、とはおそらくあの男の名前であろう。もう少し長かった気がするがシュリーヴンの癖のあだ名なのだろう。
それにしても。
あの男、「狛」は伝説でもいい伝えでもイベルタルを知らないのだろうか。
「ご飯食べにいこうって、俺楽しみだなぁ」
少し前までのあのびくびくした表情はもう無かった。
本能のともだち
(なんだか母親になった気分です)
ダーティは仲間ももちろんカップルさんへの協力惜しまないから…。
え…狛犬さん非処女?なにそれおいしい