氷砂糖とアールグレイ

落書きとか小説もどきとかその日語りでもそもそもそ。

本能とひとつのファイル

シュリーヴンと資料室

 

 

 

「へへ、」

警察署への道をシュリーヴンは上機嫌で目指していた。

「楽しかったな、狛とご飯」

彼は約束していた狛犬と食事をする日で、シュリーヴン自身、少しの不安もあったのだが捕食本能は顔をださず楽しく過ごすことができた。

(つーか…腹いっぱい…?)

それよりか、空腹はいつの間にか消えてしまっていて、シュリーヴンは不思議に思いながら腹を摩った。

ふいにあたりががやがやとした喧騒に包まれる。

「…」

警察署へ行く道にあるホール。それは盛大なパーティーを開いているようだった。

「……」

暫くホールを見つめていたシュリーヴンだったが目を逸らし走り去った。

シュリーヴンは金持ちが大嫌いだった。自分とファイルンのずっと奥にある大昔の記憶が全てを飲み込もうとする気がするからである。

もちろん、すべての金持ちが悪ではないことも知っている。

それでも、もう個人の思想だけで大量殺戮のバケモノになるのは御免だった。

 

「ただいまー、ぁ?」

扉をあけたが返事はない。受付においてあったメモを見ればさっきのパーティーの護衛だとかで留守にしているらしい。

「…ちぇー」

シュリーヴンは唇を尖らせると一つの部屋に向かった。そこは今までの事件や事故、未解決のものを纏めた資料の保管している資料室である。今までのここであったことを知らないシュリーヴンにとってはまるで図書館のような場所なのである。

「えーっと、たしかここまで…あれ」

ここの管理をしているのはファイルンとカドゥタであるからきっちりと整理されているはずなのに一つのファイルがはみ出している。

「見るついでにしまうか、」

そのファイルを引きだし、表紙をめくった。

見知った顔が、そこにはあった。

 

本能とひとつのファイル

(…狛?)

 

 

 

ようやくYでイベルタルをゲットしAZさんの話で泣きかけた麺類ですはい。ああいう話に弱いんだよちくしょう!

ファイルンは覚えてませんがシュリーヴンは「本能」なので利用されたことをうっすらと覚えてます。誰に、とかは覚えてませんがただ「大量殺戮に利用された」という感じに覚えております。

ゲームでイベルタルが結構化け物扱い?されてたのでシュリーヴンもファイルンも狛犬さんとちぃこちゃんに化け物って言われるのが怖かったり。