本能の汚いところ
誰にも、知られたくない。知られたくなかった
編集部に行ったがあちらも今さっき出て行った、と言われた。
「…いれ違い?」
編集部から出てむう、とむくれた。なんてタイミングだ。とりあえず署まで戻ってみようかと歩きだした。
「…?」
きょろきょろとあたりを見回した。誰かに呼ばれたような気がしたのだ。しかし回りはシュリーヴンの知らない人ばかりでシュリーヴンの名を知らないはずなのに、呼ばれたような気がしたのだ。
「……狛?」
誘われるように近づいたのは薄暗い路地裏。聞こえたのは、小さな泣き声。
そこに狛犬はいた。腕を拘束され、泣いていた。
「……!」
さぁっと血の気が引いて頭の中でぶつりと何かが切れる音がした。
気づけば狛犬に触れていた男を思いきりぶん殴った。
「……シュリ……?」
狛犬の声が聞こえたがシュリーヴンには聞こえなかった。ただあるのは黒くどろどろした感情と、
どうしようもない、破壊衝動だった。
本能の汚いところ
(まだ、まだたりない)
多分シュリーヴンはこの先も狛犬さん関連のことだと性格が豹変する((
話が変わりますが弟がXを買うようで。はよ買ってゼルネアスさん捕まえんしゃい()