氷砂糖とアールグレイ

落書きとか小説もどきとかその日語りでもそもそもそ。

言葉にならない声

原型化可愛い!!ってなった結果がこれだよ!!★ブラッキーかわいい!!

司郎が原型に戻っちゃうはなし

 

 

 

…布団が重い。

ふわふわした、夢と現の狭間で司郎は思った。

重みが司郎の意識を現実へと引き戻していく。

「…?」

意識がほとんど現実へ傾いたとき違和感が司郎を包んだ。

まず、布団の感触が直に伝わっている。全裸で寝たならまだしも司郎は全裸で眠るタイプではない。

そして息苦しい。まるで頭から布団を被っているような。

「…!?」

ぱち、と目を覚ました。が視界は暗い。軽いパニックに陥った司郎はばたばたと暴れた。その振動でずるずるとずれていった毛布が司郎を巻き込み床に落ちた。

「!?、っ?」

じたばたと暴れている時視界に黒いものが映った。ぼんやりとした青い曲線が奔る黒い「足」。

そして先程から感じていた大きな違和感。

(声、が?)

「司郎?」

頭上から兄の声が聞こえる。司郎は必死に声を出そうと息を吸い込んだ。

「…くぅ、!」

(!!?)

搾りだした声は子犬のような音で。驚愕していると体を包んでいた毛布が剥がされる。

「…しろ、う?」

ころん、と転がったのは黒い体に青い曲線が奔る黄色い瞳の四足歩行の生き物。

…所謂、色違いのブラッキーであった。

 

言葉にならない声

(わけがわからない)

 

 

ブラッキーかわいいよってなった結果がこれだよ!!