氷砂糖とアールグレイ

落書きとか小説もどきとかその日語りでもそもそもそ。

その感情の名

恋愛感情が理解できないオクタヴィオ

 

 

ああ、まただ。

オクタヴィオは前方の翠と氷を見つめた。

翠は翠陽、というらしい。オクタヴィオを生かしてくれている「王」が言っていた。

氷はクオーレ、だ。ここの騎士だ。

そしてこの二人は所謂恋人、らしい。

また、というのは翠陽がここへくるたびにクオーレに絡み、「王」曰くいちゃつくのを見せつけられるのだ。本人達は見せつけているわけではないだろうが。

それに頭を抱える「王」にいずれ王にも、と言った時、「王」が言った「一生孤独」が忘れられなかった。

(…王には氷の騎士や他の騎士、民達もいる。孤独、ではないはず)

温かい母の胎内から生まれなかったオクタヴィオには感情の欠落があった。そこには恋などの恋愛感情や愛情も、オクタヴィオにはなかったのだ。

だからオクタヴィオには解らない。

その感情の名

(理解できない)

 

 

ツイッターで呟いた恋愛感情が理解できないオクタヴィオの話。

誰かこいつに恋愛感情教えてやってくれないですかね…()