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氷砂糖とアールグレイ

落書きとか小説もどきとかその日語りでもそもそもそ。

常識なんて蹴っ飛ばせ!

小説もどき ポケ擬

警察達の日常。

 

 

「うわあああん美也ちゃんの馬鹿ああああ!」

「うるさいわねザード。あんたがいつまでも開けないからでしょ」

「だからって黙って飲まないでよおおおお!!」

薄紫色の髪をかき上げグラスを傾ける女性、美也子の足元でわんわんと泣いている黒髪の青年、ザードを蹴飛ばすと瓶に残っていた残りをすべてグラスに注ぎこんだ。

「わあああんおれのお酒ぇぇぇぇ!」

「うっせーよジード!美也子の言うとおりだよ!黙れ!永遠に!」

「ひどいよセーちゃん!」

そんな叫びをセーちゃんと呼ばれた白い髪の咥え煙草の青年、セリアは無視した。暫くぐずぐずと言っていたザードは鼻を啜りながらとぼとぼと歩いて行った。

「あっははー、またやってんのー?みぃちゃんー?」

「うざったいわね、酒ぶっかけて火つけるわよマギカ」

それはやだなぁ、と緩くウェーブのかかった金髪の青年、マギカはくるりと回った。虚ろな瞳はほんの少し恐怖を煽るが、ここの者達は『同じ』のためそんなものは抱かない。

「あ、シーア。こいつ持ってって。うざったい」

「俺はマギの保護者じゃねぇよ美也子様。あと真昼間から酒飲むの止めろよ」

「美也子ちゃん、お酒はほどほどに、だよ…?」

こきりと首を鳴らした紫色の髪の青年、シーアはぶつぶつといいながらもマギカの首根っこをつかみ軽々と持ち上げた。その様はまるで野良猫のようである。

首、鳴らすのも駄目…と横で呟いた黒髪の異形の手の女性、リィエルは歩き去って行ったシーアについていった。

「…もう、」

なんなのよ、と少し美也子は微笑んだ。

 

「じんちゃん大丈夫ー!?」

明るい水色の髪の少女がぱたぱたと駆けよる。じんちゃんと呼ばれた青年、仁王(じんおう)はにっと笑った。

「だいじょーぶこの通り!あいつら単純で助かったわ♪」

「よかった、でん、心配だったのー」

にへ、と笑った少女、電子(でんこ)は走りながら「じんちゃん帰ってきたのー!怪我ないのー!元気なのー!」と叫んだ。

ばたばたばた、がしゃん、ばさばさばさ、がんっと何やら不吉な音が続き騒がしい足音が近づいてきた。

「仁王ぅぅぅ!無事ねぇぇぇ!」

「え、エージア姐さん、く、苦し」

「エーちゃん絞まってる絞まってる!仁君死んじゃう!」

あらら、とエージアと呼ばれた青年はぐったりしている仁王を見た。

「だいじょーぶ、死んでないわ。デリちゃん」

「…もう少しで川渡りきるとこだったよ」

大丈夫じゃない!と叫んだ女性、デリートは仁王とエージアの間に割って入った。

「にぃ、じんおかえりにゃー」

「おー、ただいまーパル」

ぴこぴこと耳を振りながらてとてとと歩いてきた女性、パルスゥはにへ、と笑うと喉をならした。さらに足音は聞こえてきた。

「仁王、お帰りぃぃぃ!」

「うぎゃっ!?」

赤に黒のメッシュの髪の男が走りぎゅうぎゅうと抱きしめた。

「く、苦しい!署長、苦しい!」

「アホ!遅い仁王!」

「副署長まで!?」

いつのまにか皆集まっていて、宴だなんだと騒ぎ始め、ノワールが怒りだすまでそう時間はかからなかった。

常識なんて蹴っ飛ばせ!

(悪タイプとゴーストタイプが警察やって何が悪い!)

 

基本わいわいやってるこいつら。

仁王は基本囮捜査とかやってます。潜入捜査とか。